前々から作りたいと思っていたコスプレ衣装がありました。
・サークル参加で荷物にならない
・安く済ませる
・自分で作る
・以前、メルカリで購入した「あのアイテム」を使用できる(重要)
今回はその制作にまつわるお話です。
長いので今回は準備部分のみとします。
🐾どのフレンズにするか
キャラが好きかどうかもありますが、基本的に選ばないコスとしては、脚全体を隠すキャラ、裸足のキャラがそれに当たります。
普段長ズボン着用なので、コスプレの時ぐらいは短パンかスカートでありたいってのと、ソックスは履きたいなぁというフェティッシュな考えがあります。
なので、これまでやったキャラは脚周りから決定していったのですが、今回は特に前述の条件を増やしました。
というのも、毎回着替えに時間がかかる上に、とにかく(容量的に)重たい衣装が多く、尚且つ、サークル参加用の道具だけでリュックが埋まるので、トランクに詰めても足りなくなるぐらい嵩張るのはさすがに大変、ということです。
今回選んだキャラは、その点も考えつつ、嵩張りが薄く、パーツも少なめなイワハイラックスちゃんを選びました。
より
🐾イワハイラックスのいいところ
なんつってもルーズソックス✨ですね!
しかもこれ、ゴムなしルーズの方で、今大変貴重なやつです。
ルーズソックスにもいろんな種類がありますが、ドンキやらで売っているルーズは、リブありの一般的なやつです。
リブというのは縦に立体的なラインが入っているアレなんですけど、イラストを忠実に再現するコスプレの場合、かえって邪魔になることが多いです。
今回のイワハイラックスは、「とある」シリーズの御坂美琴と同じゴムなしルーズなので、リブありを使うと再現には至りません。
適度に脚元にたるみを持たせながら、つるっとした全体像
これを再現するのはE.G.スミスさんのゴムなし以外にあり得ない……のですが、実はこれ、かなりレアな品になっています。
現在、その製造に使える機械が数えるほどしかなく、ロストテクノロジー化したとかで機械の製造も出来ず、他の企業さんと取り合いになっているんだとか。
なので、大量生産が出来ない上に、今販売されているSlimタイプは全然ボリュームがなく、けもフレ内で唯一イメージが合うとすれば、シバイヌちゃんのソックスですね。
比べてみると分かりますが、全然ボリュームが違います。
なので、フリマアプリで安く手に入る機会があれば、すぐにでも購入するぞと、シバイヌをやろうとしてた時からずっと目を光らせていたんですが、なんと、1回だけそのチャンスがあり(多分Slim発売で焦って売ったのかも)、平成時代に販売された、丈が50cmのゴムなしを3,500円ぐらいで購入致しました。
※50cmの場合、めいっぱい伸ばすと膝上ちょっとぐらいの長さで、70cmだとニーハイぐらいに伸ばせます。足元のボリュームが全然違う。
いや、たけぇよ!? と思われるかもですが、70cmルーズで5万円の相場ですよ!?
その70cmも、時には5,000円ぐらいで購入できるタイミングがあるので、見かけたら即ポチなんですが……
まぁ、出回った瞬間に売り切れるってぐらいにはすごい商品です。
ちなみに……
平成ルーズと同様の価格で出してくる中に「フラット」「Slim」という単語が混じってたら、それは普通に公式サイトで売っているタイプなので、2,000円以上はほぼぼったくりです。(現在、70cmタイプが1,760円)
写真では、足元の辺りがちょっと膨らんでいるのが当時モノなのと、編み方を見れば全然違うのが分かります。
平成タイプは鎖状、令和の復刻版は縦のリブっぽいラインが見えます。
実際買ってみると分かるんですが、さわり心地も最近のはゴワゴワしてるんですよ。
全然膨らまない。
ちなみに、最近はゴムなしルーズっぽいレッグウォーマーもあるにはあるんですが、靴を脱いだ時にかなりダサいので私は出来るだけ避けています。
足先まで一体化しているからいいのに、そこだけ素材が違ってたり、足首の部分で切れているシルエットが嫌なんですよね。
てかここまで同等に作れるなら足先まで繋いでくれよって思うんですが…なんでないんだろう……
……と、ルーズの話だけでだいぶ膨らみましたが、それぐらいにコスをするからにはこだわりたい一品です。
他には、イワハイラックスのシャツがとてもシンプルな点ですね。
ワイシャツの上にTシャツ。これだけでいい。
スカートのような嵩張る品もなく(そこはどの道スパッツ等で見え対策しないとですが)、大き目の衣装としては上半身パーツ2点、あとはソックス、ウィッグ、耳・尻尾とリボンだけというシンプルさです。
また、柄が少なく、洗濯しやすいというのもあり、今回はこの子に選びました。
🐾パーツ別の攻略
とはいえ、すべてが簡単というわけではありません。
先ほどのルーズもそうですが、私がコスする際は、結構素材についても忠実に選びたいところがあり、生地の柔らかさ、手触り、シルエットにおいて妥協はあまりしたくないなと思っています。
Tシャツ(のようなワンピース)について
ズボンとかがないのであれば、最低限、裾はサイハイ(太腿)の高さまで欲しい。
かつ、イラストを見ると結構伸びる素材だろうなというのが伺えるので、ジャージ系のニット生地にしようと決めました。
ところが、灰色の無地の生地ってそうそうあったもんじゃないんです。
こういう時にアテを探すのは日暮里の生地店。
片っ端から確認するも、やっぱりパーカーとかに使われる系のはもじゃもじゃっとした模様が入った灰色生地が多く、そういうのいらんのに!って探してもなかなかないんですね。
諦めてポリツイにでもするか……と思ってたら、どうにか見つけました。
表面はツルツル、裏はガサガサした感じのニット素材。
これだ! と思って即購入しました。
ワイシャツについて
これも普通のワイシャツだとパリッとしてて、イラストのような柔らかい袖の感じを出せないのでどうしたものかと悩んでいました。
当初は、袖だけ違う素材にして、首回りを別パーツにしょうか、などとも考えたんですが、明らかにそれも不自然なのでやめました。
一応、首回りだけワイシャツにするやつはAmazonで見かけたんですが、例えば上のシャツだけ脱ぐようなシチュエーションが(さすがにないだろうけど)あった場合、それって困るだろってなりますよね。
もしかしたらチラッと隙間が見えるかもだし、出来ればちゃんとしたシャツでありたいと。
結構探しましたが、Amazonで優秀なのがありました。
そうか、ポロシャツだ!
ワイシャツのような襟がありつつ、柔らかい生地で袖が長いタイプ
この条件を全部クリアしたのがこの商品。
実はこのポロシャツも結構レアなタイプでして、本来のポロシャツって、運動に用いられるからだと思うんですが、どこもかしこも半袖が多いんです。
長袖でも、いわゆるブカ袖にはならないものが多いので、これを見た時は衝撃が走りました。
こういう変わり種は海外でしかないんでしょうね……
実際買ってみたら予想通りで大満足でした。余計なロゴもないのは好ポイント。
グローブについて
イワハイラックスちゃんといえば、ペタペタするおててで真っ黒なグローブを着けているわけですが、これは簡単に見つかりました。
というか、以前買ってたのですが、アシストさんのストレッチシームレスグローブですね。
つるっとした滑らかな手触り、ゴムのように伸びる素材
なにより縫い目もなく、フレンズの特徴(服はけものプラズムで生成されているので、極力縫い目がないハズという)に使えるアイテムです。
このグローブ、女性用だと思うので、着用すると結構ピッチピチなのですが、穴を開けてもほつれたりしない特徴があるので、ライジュウちゃんなんかにも使えそうです。
似たような素材でニーハイも売って欲しいんだけどなー……
ルーズソックスについて
これは先ほど語ったように準備の必要がなかったので良いのですが
E.G.スミスのゴムなしルーズ、最近のも含めて結構足裏が薄くなりがちな弱いものです。
なので、普段使いすると(実際実験がてら冬場に試したのですが)あまり出かけない環境であっても数か月で穴が空きますw
洗濯も恐らくネット必須でしょう。
ネット入れてないと毛玉が凄いです。シルエットに影響するので、衣装用に購入した分は優しく取り扱う所存。
靴について
爪先が黒く、他は白。
残念ながら、ルーズに隠れて構造が謎めいていて、近い形状の靴が見当たりませんでした。
というか、あっても相当レアか高級な靴しかないだろこれ、と。
ロバート・ガルシアの革靴みたいな……
最近バレエシューズとか言われている上履きでとも考えたんですが、つま先部分がかなり短く、ちょっと違うな……という印象でした。
もし、安価でいいのがあったらご連絡ください……
私がコスする際はとにかく足先のパーツまで気を付けているんですが、こればかりはお手上げ。
収納場所もなく、余分な靴をたくさん買うわけにもいかないので、今回は白の運動靴で妥協します……。
リボンについて
これは簡単に選べるんですが、素材が結構迷うところ。
今回失敗したかも、というところで、サテンリボンを選んでしまいました。
過去にも何度かイエウサギなどでリボンを扱ったんですが、結ぶ時に滑りやすいのと、ほどけやすいという難点があり、綺麗に結ぶにはコツがいるようです。
ただ、ベルベット素材だとなんか違うなぁとか
いい色がないなぁとか
なんやかんやで決めたのが今回のリボンでした。
いずれいいのが見つかったら差し替えようとは思います。比較的安いし。
ウィッグについて
一番の難関ポイント。
髪型に対してのイメージはあったんですが、作るまではここまで大変だとは思いませんでした。
それについては長くなるので次回に繋げますが……
染色は染めQを選びました。黒と白が必要。
結果からすると、「どうにかできた」レベルで、60点というところでしょうか……
すきばさみが切れ味悪いとか、ウィッグスタンドがぐらぐらする、とかありましたが、なかなか慣れないことが多かったです。
けも耳について
耳も作るのは割と難しいんですが、今回はそこまで長毛なファーを使わなくて良さそうだなー
……とか思っていたら甘かったです。
芯に選んだのはCOSボードの分厚いやつ。
Amazonでは買ってませんが、確かこの厚さです。
もうちょい薄くて良かったかも……
問題は芯を何で覆うか、の辺りだったんですが、最初はウィッグを貼り付けることを考えてました。
なので、後で慌てて追加でファーを買いに行く羽目になったんですが……それは次かその次に語ろうと思います。
結論、一応過去のケモ耳を参考にしながら上手く作れた制作です。
他、スリーピンで取り付ける形式にしています。
尻尾について
これは作るの大変なので、クビワペッカリーのを流用しました。
何せクビワペッカリーの尻尾、1回しか使ってないのと、色味や形状が似ているので使えるなと。
そのまま使えるやつは流用すべきです。
ただ、試着して思った問題点は、付ける箇所ですね……
この尻尾、中に針金が入っていて、安全ピンで留める感じなのですが、椅子に座ると曲がってしまいます。
戻す時が非常に大変になるので、多分イベントでは着席出来ないのではと懸念してます。
しかも、イラストではシャツの「中」に生やしているため、裾(スカート)を広げて座ることになりかねない。これは危険。
安全ピンはスパッツ等に取り付けるとなると、着脱が相当ヤバイことになります。裾上げないと外しもできないのか!
というわけで、まだ検討段階ですが、ベルトに付けることにしようかなと。
着席の際はそこだけ取り外すかちょっとズラしてしまえば大丈夫かと思います。
いずれは骨なしのファーだけで縫って作ろうかと思います。
以上、イワハイラックス制作第一回目でした。
フレチが終わった後ぐらいに続きを書こうと思います。